~地域の加工技術継承に向けた支援~
遠別町には農産加工グループ『花の里』があり、「花だんご」と呼ばれるべこもちを製造・販売していました。まるで芸術作品のような花柄の「花だんご」は人気商品でしたが、高齢化により平成30年にグループを解散、優れた加工技術が失われつつありました。そのような中、自分たちで栽培したもち米を用いて、地元遠別町の伝統食を学ぼうと、遠別農業高校生の取り組みが始まりました。
12月15日、花の里メンバーを講師に、遠別農業高校生への「花だんご」加工技術の研修会を開催、材料の混ぜ合わせ方から生地パーツ作り等、一連の技術を学びました。生徒たちは教わったとおりに生地の成形を行い、切断した生地の断面に現れた繊細で色鮮やかな花柄に、驚きの声を上げていました。
生徒たちの反応に花の里メンバーから「今後、私たちの技術を継承して頂けるとうれしい」との声があがりました。近年、同じように高齢化や後継者不足により解散するグループが出てきており、優れた加工技術が失われつつあります。しかし、今回の遠別農業高校生の取り組み支援や各種研修会等の企画により、技術継承が進むよう取り組んでいきます。
水加減のポイントを学ぶ
どんな模様になるのか興味津々
色とりどりの「花だんご」