ヒグマについて
○ヒグマは、日本では北海道にだけ生息し、陸上の哺乳類では国内最大の野生動物であり、北海道の豊かな自然を代表する大切な存在です。
○ヒグマは、人にあわないように暮らしている動物ですが、中には、人に被害を与えるクマもいます。
○留萌管内を含め、全道各地の市街地においてヒグマの出没が増えており、人に被害を与えるクマについて対策を実施していくことが、私たちが安心して暮らしていくために必要となっています。
「北海道ヒグマ管理計画」について
○ヒグマを守りながら、ヒグマによる被害を減らし、人とヒグマが安心して暮らしていける社会を目指すため、道においては、平成29年(2017年)3月に「北海道ヒグマ管理計画」を定めました。
○この30年くらいの間に、ヒグマの生息数は増えていて、被害も増えており、人とヒグマの関係が悪くなっていることを『あつれき』といいますが、このあつれきを減らすために、この計画の見直しが必要となりました。
○道においては、この計画の見直しを行い、令和6年(2024年)12月、「北海道ヒグマ管理計画(第2期)改定」として、次のような内容を盛り込みました。
【新しい計画の主な内容】
◎計画の期間:令和6年(2024年)12月26日~令和9年(2027年)3月31日
ヒグマが減りすぎないように注意しながら数を減らし、あつれきを少なくします。
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ヒグマのことは、分かっていないことが多いため、「知らない間に減りすぎた」「知らない間に増えすぎた」といったことがないよう、毎年ヒグマの生息数や被害の状況を調べ、捕獲数を決めていきます。 |
最近、市街地など人の住む場所にまで出てくるヒグマが多くなっていますが、もともとは森にすむ動物です。ヒグマの場所と人が生活する場所を分けて、どの場所でどのような対策を行うかを決めていきます。 |
ヒグマが増え、被害も増えたため、問題があまり見られなかったころ(2001年~2010年か1996年~2000年)の数まで戻していきます。
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毎年、ヒグマの状況を把握するために、生息数の調査やあつれきに関するデータを集めていきます。
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安全な暮らしを守り、農業の被害を減らすなど、ヒグマの管理のためには、専門家やハンターの方々の存在が欠かせません。そうした方々を増やしていく取組を行っていきます。 |
「ヒグマ注意特別期間」について
○道では、ヒグマによる人身被害を防止するため、過去に被害が特に多く発生している春と秋に、注意喚起として、「ヒグマ注意特別期間」を設定し、皆さまにヒグマに対する注意を呼びかけています。
○令和7年度も4月1日~5月31日までの期間を「春のヒグマ注意特別期間」とすることとしていますが、冬眠しない熊も出没しているなど、「ヒグマ注意特別期間」以外においても、次のことに十分注意していただくようお願いいたします。
・食べ物やゴミは必ず持ち帰る
・一人では野山に入らない
・野山では音を出しながら歩く
・事前にヒグマの出没情報を確認する
・薄暗いときには行動しない
・フンや足跡をみたら引き返す
ヒグマに遭ってしまったら
○ヒグマに襲われないために最も重要なのは 「ヒグマと遭遇しないこと」ですが、
もしもヒグマに遭遇したとき、対処法を間違ってしまうと重大な事故に繋がる恐れがあります。
遭遇時の適切な対処法を知り、自らの命を守りましょう。
その他ヒグマ対策に関する情報
○その他ヒグマ対策に関する情報及び資料については、北海道環境生活部のHPでご確認ください。
各市町村のヒグマ出没情報
○北海道全域のヒグマ出没情報については、北海道環境生活部のHPでご確認ください。